源平うどんヒストリー
1967年(昭和42年) 創業
千葉県松戸市五香・常盤平団地の一角で生まれた小さなうどん屋に始まります。
時は高度経済成長期の真っただ中。 多くの若者が都会に出てサラリーマンとなり、働けば働くほど所得水準が上がり、生活様式が一変していきました。社会全体が豊かになる時流でした。創業者・佐野薫は香川県出身。高松市内の高校卒業後、上京して会社勤めをしておりましたが、退職して一念発起。 「関東人が馴染みのない讃岐うどんの味を知ってもらいたい」と旗印を掲げました。
店主夫婦の名前にちなんだ屋号
「しずか」出前中心のうどん屋
東の蕎麦、西のうどんと称されますが、当時も変わらず蕎麦文化が根強い関東において 地域に受け入れられるまでの苦労は並大抵のことではありませんでした。若き店主の決意。故郷の味で勝負をかけて、自分で自分の人生を切り拓いていきたい。揺るぎない信念は人を動かします。「讃岐の味」に魅了されたお客様が一人、また一人。讃岐うどんファンが日ごとに増えていきました。
1969年(昭和44年) 移転
屋号も新たに
二年後に稔台へ移転しました。交通量の多い県道沿いの場所に貸店舗を契約。 故郷・高松の屋島壇ノ浦に因み、屋号は「源平」と改称しました。 22席の店。出前をやめる代わりに、足を運んでいただく工夫を施した店づくりに力を入れます。多くの飲食店が、プラスチックのコップで水しか出さなかったものを、有田焼の湯飲みに上質な緑茶を。メニュー表は当時では珍しく、カラーの写真を並べたものに。 「マッチちょうだい」のお客様には、一個でなく五個ずつ渡します。インターネットがない時代、口コミを増やすのにマッチ箱は重要な宣伝ツールでした。 つるつる、しこしこのうどんは、市内外のお客様に大きな評判を呼びました。 昼夜通して客足が途絶えない、地域に根付いた店に十年間で成長しました。
1979年(昭和54年) 移転、
現在の地へ
駐車場完備の大型店に
現在の地に移転しました。コンセプトは「ゆとりとくつろぎのある空間」、ゆったりとした座席を設けた駐車場完備の大型店へ。 屋号は「源平総本店」と改称しました。 柔軟な発想力を持つ店主の生み出す多彩なメニュー。源平に行けば新しい発見がある。 「和」の枠を超えて中華風や洋風などの創作うどんを提供し、好評を得ました。 1989年(平成元年)には宴会や法事などに対応した広間・ホールを増築しました。
2010年(平成22年)
「源平うどん」に
バリアフリー設計&和風モダンの店に大規模リニューアル
2010年(平成22年)春に改築。 かねてより地域のお客様から呼名として使われていた「源平うどん」に屋号変更をしました。 赤ちゃん連れや車椅子利用のお客様が、より便利に利用いただけるバリアフリー設計。民芸調の内装から、和風モダンの店に大規模リニューアル。
2015年(平成27年)二代目、後を継ぐ
佐野達也は大学卒業後、外食産業に就職。居酒屋やアメリカンスパゲティレストランでマネージャーとして五年間勤務。名古屋、川越、神戸など全国各地で、新店舗出店業務に携わる経験を積みました。 ホスピタリティサービス、効率的な店舗運営のキャリアを家業に活かします。
2020年(令和2年)
「コロナに負けない」
二代目が掲げる経営理念
「安心」「安全」なサービスを提供して、
食を通じて日々の生活を豊かに
2020年(令和2年)春、新型コロナウイルス感染拡大による影響は飲食業界を直撃しました。 お客様のニーズに対応し、柔軟に乗り切る方策が求められました。テイクアウト商品を数十点増やしました。新しい生活様式を意識して、夏からはUber Eatsのデリバリーを導入。店内は徹底した感染予防対策に努めています。 うどんという親しみのある食べ物を安心安全に提供したい。お客様の輝く笑顔が生まれる店であり続けたい。 時代の移り変わりを経て、感謝と恩返しの気持ちを常に持ち、地域に寄り添ううどん屋日本一を目指し、邁進していく所存です。